ファストファッションの存在はハイブランドを脅かすのか?

  • hariou999
  • 10 8月 2019
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この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

目次

1.ファストファッションの輝かしい飛躍に潜む影

2.ハイブランドの怠慢 

 

 

1.ファストファッションの輝かしい飛躍に潜む影

私は、ファストファッションについては、嫌いでもないし別に溺愛しているわけでもない。この中立なスタンスでなければ、これから話す問題を定義する事は出来ない。

近年では、UNIQLOを筆頭に低価格・高品質化しており、ハイブランドとファストファッションブランドの距離が年々少しずつ縮まって来ている。目まぐるしい企業努力と言える。

だが安さを武器にするあまり、モラルが低下している事は懸念している。

近年デザインの盗用問題が深刻になっている。多くのファストファッションブランドがハイブランドのデザインを盗用を行い、安値で販売している現実は、ファッション業界で問題となっている。

少しぐらい真似するのは仕方ないとして、某ハイブランドのデザインを“まるパクリ”したようなデザインを、事もあろうに企業ぐるみで販売するなぞ、多くの日本人が大嫌いなパクリ中国企業と何ら変わらないという事を苦言したい。

人の振り見て我が振り直せという言葉が実にしっくりくる。

2.ハイブランドの怠慢

ファストファッションブランドの事を悪く言うような形になってしまったが、このような盗用が横行する事態の背景には、ハイブランド側にも少し責任があると私は思う。

ハイブランド側の時代を無視した販売手法である。まずハイブランドは、服の原価にプラスして、デザイナー料、ブランド料、が上乗せされ驚くほど価格が跳ね上がる。

別にデザイナー料が高いのは構わないのだ、一般人が逆立ちしても思いつかないようなデザインの服を、お金さえあれば誰でも購入できるのだから、こんなありがたい事はない。

しかし、この金額が跳ね上がったハイブランドの商品を買える人は、ごく一部なのは言うまでもない。

一昔前だと、SNSなど普及しておらず、ハイブランドのアイテムなどは、ハイブランドに行きつけている人にしか分からなかった。しかし、近年ではインスタグラムを筆頭にSNSが普及したことで、低所得者までハイブランドに興味を持つようになってしまった。しかし当たり前だが低所得者が、ハイブランドを購入するのは容易で無い、そこにファストファッションが目を付けたのだ。低価格でありながらハイブランドに似ているとなると、低所得者は、当然ハイブランドではなくファストファッションブランドの商品を購入する客が多いに決まっているのだ。

飛行機に乗る際、少々胡散臭いと思った格安航空会社でも安ければ利用する心理に似ている。

当然、従来の航空会社は、格安航空会社に負けないように、料金の引き下げやポイント制度の追加、サービス向上(乗り心地や従業員の接客)などに励んでいるのである。しかしハイブランド側はどうだろうか?

ハイブランド側は、ファストファッションブランドの偽物の出現で売り上げが、大きく下がったと主張しているが、それはハイブランド側のただの過信だと思う。

まず本当に欲しい人は、偽物など買わない!

偽物を買う人は、そこまで欲しいと思っていない。ブランドに思い入れなどたいしてないのだ。

仮に欲しいと思っていても低所得者なので買えないから偽物を買うのだ。

そしてここが一番大事なことだが、欲しいと思った低所得者の大半は、類似品(偽物)が無かったとしたら、オリジナルを購入するとハイブランド側は思っているが、実際は諦めて違うのを買うケースが多い。

売り上げが下がっている本当の理由は盗作のせいではない。

(誤解をしないで欲しいのだが、偽物を買うを助長しているのではない。)

高所得者が減り低所得者の増加した事、そして低所得者の所得が年々下がっている為、購入者が減ったのである。

SNSが普及しインスタグラムにハイブランドを身にまとった被写体の数々を見れば、低所得者がハイブランドのアイテムを欲しくなるのも無理はないのである。

(本当に何度も言うが、偽物を買うことを助長しているのではない。)

本題から少し脱線してしまったが、まがいなりにも購入者に寄り添ったファストファッションブランドと、なんら工夫もしていないハイブランドでは、売り上げに差が出てくるのは当然である。

しかし、こうした状況に多くのハイブランドはどういった対策をとっただろうか?

ブランドのイメージなどがあり価格帯を下げるといった商法戦略を安易にとることは難しいとは思うが、何らかの方法をとるべきだと思う。

私が思うに、ジョルジオ・アルマーニの商法戦略が、ハイブランドにとっての今後のビジネスモデルになるのではないかと考えている。

それは、客層に合わせてニーズや価格帯を変えたブランドラインを設ける事である。

ジョルジオアルマーニに関して知りたい方は、こちらの記事を読んで欲しい。

GIORGIO ARMANI(ジョルジオ・アルマーニ)とは 多種多様なニーズに合わせたブランドラインを紹介

やはり個人的に盗用を防止する方法は、2択しか無いと思っている。

ファストファッションブランドがデザインを盗用したと思しきアイテムを、ハイブランド側が片っ端から裁判で訴訟を行う方法である。ファストファッションブランド側は安易にデザインを盗用すれば、訴訟されると思いを盗用商品の販売を自粛するだろう。

(ただし、裁判には莫大なお金が必要となり現実的でない。)

もう一つの方法がアルマーニにのように年齢層に合わせて値段を抑えたブランドラインを設ける事だ。そもそもの価格帯が安ければ盗作を作っても仕方がない、よって盗作が生まれなくなるのだ。

これらの処置を取らないで、売り上げが下がったなどというのは、おかしいのである。ましてやハイブランド側が、服に対する関心が下がっている事を危惧するなどと発言し、消費者に問題があると言っているのは、ハイブランドの怠慢という他ならない。

選ぶのは消費者なのである。時代に逆らった商法販売をすれば、儲けが出ないのは当たり前の事である。

別にハイブランドに低価格な商品を出せと言ってるのではない。

時代に逆らった商法販売をする以上は、儲けの事をとやかく言うなと。

ファッション業界だけが、そのことを理解していないように思える。

最後に、ファストファッションブランドがハイブランドのアイテム盗用するのは、ハイブランド側が悪いと言っているのではない。悪いのは盗用する側であるのは言うまでもない。

今回、私が言いたかったのは、盗用するの良くないとか言ったところで、ハイブランドのデザインを盗用したアイテムを低価格でファストファッションブランドが販売する事に確かな需要があるという紛れもない真実があり、ハイブランド側は、何らかの形で対策を取らなければ、絶対に解決しないということを言いたかったのだ。

時代が変化して来ているのだ。

 

著作:はりおう

ブログ『ストリートファッションを語る』にて執筆活動中。

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